ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《17》最後の女

小陽sideー

「小陽悪いけど…少し待ってくれ」

「えっ?急にどうしたんですか?」

「ドラックストアに行って来る」

拓真さんは大慌て車から降りてドラックストアに行ってしまった。

突然のコトで呆気に取られたけど、車内で拓真さんが戻るのを待つ。


「ゴメンな」


拓真さんは小さな包みを持って戻って来た。


「お帰りなさい」

額に汗を滲ませた拓真さん。


私はバックからハンカチを取り出し、拓真さんに差し出す。


「おでこにいっぱい汗かいていますよ」

「慌てて走ったから・・・」

拓真さんは私のハンカチで汗を拭う。


「何を買って来たんですか?」

シートの間に置いた包みを手に取った。


「気にしなくていいよ・・・」

と言われる前に包みを開けてしまった。

「これって・・・」

拓真さんはバツの悪そうな顔をして奪う。





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