ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《19》突然の訪問者

拓真side-

新居で過ごす一夜は今までになく甘かった。

「拓真さん、朝食の準備が出来ましたよ」

小陽が優しい声で就寝する俺を起こす。

「今何時?」

「10時ですよ」

「…10時か・・・」

俺はサイドテーブルに置いたスマホに手を伸ばし、寝ぼけ眼でディスプレイを覗く。

―――――小陽の言った通り時刻は10時2分・・・


「小陽…モーニングキスしようか?」

俺が小陽にキスを迫っているとインターホンが鳴った。


「誰かしら?」

「宅急便か??」


「私、見て来ます。キスは応対の後でいいですか?」

「仕方ないな・・・」


俺は寝癖で乱れた髪を弄り、背筋を伸ばした。

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