お嬢様と7人の男子



「りりか、後で花火しよっか、さやも」




「うん!する」




「やってもいいけど」



「んじゃあ、決まりね!」





今を楽しもう



後で、ちゃんと考えればいいよね



時間はたっぷりあるし






「肉、食わないなら俺食うぞ。」



「あ、待ってよ」



「せっかく俺が仕込んでおいたのに食べないのが悪いんだ」



「…。今から食べようと思ってたのに」



「まだあるから、食べろよ」



悪魔め…黒王子は本当に悪魔だ




「お前と喋れて楽しかったわ。ありがとうな今日は」




「なんか、もう会えないみたいなこと言わないでよ」




「悪ぃ…。今日の俺、変だな」




「変だよ、ものすごく」







陰から見守る、白馬



「僕の方が早かったのに…あっという間にとられた。
あんなに近かった存在が今ではこんなにも遠く感じるよ」





「協力してあげるよ、白馬くん」



謎の人物が現れた



「え!?君は…」




「シーっ。ダメじゃん、名前を言っちゃうなんてさ」




「どうして君が、僕に協力しようと思ったのさ」




「白馬くんと同じ目的だから」



「!?」



「まぁまぁ、任せてよ。いい考えがあるんだけど」







「よし、食べ終わったら、次は花火でしょ!」




「ちょっと待ったー!」



「え?」


びっくりする菜月




「な、なに?白馬」



「花火の前に肝試しやろうよ」



「おー!ナイスだね。私はいいと思う!」



〜回想〜



「考えって何?」




「肝試しだよ」




「肝試し?それがどうしたの?」




「仕組むのさ、くじでね。白馬くんと高槻莉梨香がなれるようにと」



「なるほど、そういう事か。でも、どうやって同じくじを引かせるんだよ」



「簡単だよ。2つ、箱を用意するんだ。まず、みんなは一つ目の箱を引かせ、高槻莉梨香だけ、二つ目の箱を引かせるんだ。二つ目の箱は、全部同じ数字にすればどれを引いても白馬くんとなれるって言うわけ」



「あ〜!なるほどね。二つの箱を上手くバレないようにしないといけないのか」



「まぁ、それは君次第だけど」


〜回想終了〜















< 159 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop