私限定の甘さ 番外編

私は勇気を出してインターホンを押す。


ピンポーン…。


インターホンの音が家の中から聞こえてから数秒後、ドタバタと人が走るような音が聞こえる。



ガチャ。



ドアが開く音と共に現れたのは俊。



「い、いらっしゃい!
中に入って」



緊張気味な俊を見て少しホッとする。


緊張してるのは私だけじゃないんだ…よかった。


「おじゃまします…」


安心しながら家の中に入ると、広くて綺麗な玄関が目に入る。


…相変わらず大きいなぁ…。


私の家の玄関の3倍はあるんじゃないかって思うほど大きな玄関。


少しキョロキョロと家を見回して、ふと疑問に思った。


あれ…そういえば今まで何回か家に遊びに来ているのに俊のご両親は見たことがない。


挨拶しなきゃと少し緊張していたけど、今日はいないのかな?

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