鴉 ーLAYー




『病室そっちじゃなくて、こっちだ。馬鹿だな』




オッドアイがこっちだって言っているのは



エレベーターを降り左右に別れた廊下の右側



私の父さんの部屋は左の廊下のすぐ手前



「は?お前馬鹿か?私は左に用があんだよ」



『あー!やっぱ令ちゃん俺と付き合おう。うん、俺だったら令ちゃんがどうしてもSMしたいなら付き合うし!』



このオレンジぶん殴って良いだろうか



そうしていると目の前に白衣を着たお爺さんが来た



真っ白の頭に、スーツの上から羽織った白衣



確か、院長だったような……





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