初めての恋。
学校―。

あたし誰と同じクラスになれるのかな?仲良しできるかな。
小学校の最後の思い出、たくさん作ろう。
あたしはクラス名簿を見た。
あっ!あたし、2組だぁ。
…。仲良しになれそうな子、いないよ…。どうしよう。
あたしはとりあえず2組に向かった。
教室の中に入ると、他の子のほとんどが仲良しグループを作っていた。
去年も同じクラスだったとかかな?
あたしは友達と離れてしまったので1人だった。
1年間、楽しくなるかな…。

「由香ちゃん!」
突然後ろの席の子が話をかけてきた。
「え?」
「奈由だよ!よろしくね~♪」
「あっ、うん!」
あたしはビックリして、うんとしか言えなかった。
この子も、もう仲良しの子いるのかな…?
「由香ちゃんってさ~、2年の頃だっけ?も、同じクラスだったよね~!」
…そうだっけ。あたし、覚えてないよ…。
「えっ、あぁ…うん。」
「奈由だよ?本当に覚えてる?」
なゆ…?あっ!あぁ!!
「うん!覚えてるよ♪たまに喋ってたよね」
「おー、よかったよかった♪てかさ~!みんな友達作んの早くない?私、いないんだけど!」
…さっき話してた子はどうした…。
「あはは~あたしのが、いないから!寂しい女ですわ~」
「なんだそりゃ!由香ちゃんウケる♪」
「えー普通じゃない?」

奈由ちゃんとは1日で仲良くなった。
明日から一応、一緒にいれる子ができたからよかった♪

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