イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

唇を離さずに、彼が後ろ手にシャワーの蛇口を捻って、頭から勢いよくお湯が降り注ぐ。

「…んっ…!」

目の中に、彼の身体を流れる石鹸水が入りそうにもなって、顔をそむけると、

「……顔、そらすな。……まだ、キスの途中だろ?」

水しぶきの弾け落ちる中、唇が舌先でこじ開けられて、口にも水が入り込んでくる。

「……逃げんな」

口の端から溢れる水と、口の中で絡みつく濡れた舌とに、自分からはどうしていいかわからずに、ただされるがままに受け入れていた。

「……少しは、応えろよ…」

唇を離して、呆れたようにも見つめられる。

「……もう、いいや。俺は先に出るから、おまえは流してから出て来いよ」

「…うん…わかった…」

レオンを怒らせたくないのに……と、思う。

好かれていたいのに……それのできない自分が、歯がゆかった……。



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