無理すんなよ。
初対面の人に話しかけるなんてよくあることではないから、きっと何か用があるんだろう。
そう思っていると。
「お前、村上遥生の双子の姉だよな?」
「え?はい、そうですけど……」
驚いた。いきなり遥の名前が出てくるなんて。
でも、どうして?
ま、まさか……。
そんな私の嫌な予感は的中したようで、彼は焦った顔で信じられない事実を告げた。
「遥生が倒れた。早く来い!」
腕を掴まれて、階段を一気に駆け上がる。
ねぇ、遥……嘘でしょう?
お願い。お願いだから……無事でいて!