きゅんらぶ・あそーと

4/8*気合いを入れるのは誰の為?

【幼馴染*登校中*校門前*髪クシャ】


「春香、シャンプー変えた?」
幼馴染の玲央が聞いてきた。

「よく分かったね。でも今日はそれだけじゃないんだよ」
「何か…花の匂い?」
「そそ、バラの香水つけてみたの!」

毛先も少しだけカールして気合い充分!
校門前に着くと…私達の中学の時のクラスメイトが手を振ってる。

「お~い、春香」
「信吾君」
「玲央も久しぶりだな」
「あ、あぁ…」
「でさ春香、こないだの返事は?」
「あ、うん、えっとね」

その時、玲央の手が伸びてきて私の髪をグシャグシャにした。

「玲央!?」
「信吾のために気合い入れたの?」
「マジ?嬉しいんだけど」

はしゃぐ信吾君。
むぅっとしてる玲央。

「信吾君、ごめんね。私はいつだって玲央の事だけを想ってるんだ」

信吾君が去った後、玲央がポツリと聞く。

「ほんと?」
「ほんとだよ」
「嬉しい。でもそのままの春香でも好き」

今度は私の髪を優しくクシャっとした。
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