きゅんらぶ・あそーと

3/23*どうせなら甘い思い出を置いてけよ【卒業式シリーズ】

【先生*卒業式*保健室*キスマーク】


卒業式が終わって私は保健室にやってきた。

「先生、寂しい?」
「うるさいのがいなくなってせいせいする」

書類から目を離さずに言う。
むぅ、腹立つなぁ…

「そうだ、第二ボタンの代わりに白衣のボタンちょうだい!」
「ちょっ、むしり取るなよ!」

してやったり!

「普通は卒業してく方が何か残すもんだろ」
「それもそっか。はい大事にしてね」

私はブレザーのリボンを先生に渡した。

「お前なぁ…」
「ん?」

ドサッ

「ひゃっ」
「ここは保健室でベッドがあんの」
「う、うん?」
「俺の白衣を乱した上にブレザーのリボンを外すなんて、誘ってんの?」
「そんなつもりじゃっ」

チュッ

「~先生っ首はダメっ」
「ボタンと卒業証書の代わりに俺の物って証。お前はどうせならココに甘い思い出を残してってよ」
「せいせいするって言ったくせに」
「そうだっけ?」

指を絡めてくるこの人には一生敵わない…
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