きゅんらぶ・あそーと

1/31*『君が好き』 ~from【君の声が、僕を呼ぶまで】

【同級生*お昼休み*中庭*後ろからギュッ】


思い出の中庭で智秋とお弁当を食べる。

「小春の卵焼き美味しそう」
「自信作だよ。食べる?」
「いいの?」
「はい、どーぞ」

智秋の口元に、あーんと運ぶ。

けど智秋は、私の箸先から卵焼きをひょいっと手で取って、もぐもぐ食べた。

「ありがと、美味しい」
「あ、うん、良かった」

…何か…何だろう?

「お腹いっぱい、教室に戻ろ」

その時、お世話になった大好きな先生が保健室の窓から手を振ってくれた。
私は立ち上がって大きく手を振り返す。

「先生の事、まだ好きなの?」

智秋が後ろからギュってしてる。

「?私が好きなのは智秋だよ?」
「えぇ!?」
「えぇ!?私達、付き合ってるんじゃなかったの?」

「僕、好きって言ってない…」
「私は智秋が好きだよ」

「先に言うなんてズルい。僕の方が先に小春を好きになったのに…」

-「好き。大好きだよ、小春」

【君の声が、僕を呼ぶまで】~Fin
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