きゅんらぶ・あそーと

2/28*「俺が好きなのはあんたじゃなくて」

【憧れの先輩*放課後*校舎裏*告白】


「『先輩、好きです』…だそうです」
「はぁ、またかよ」

私は毎日友達のパシリをやらされてる。
パン買ってきたり
宿題やってきたり
…告白の代理まで。

「お前も何でも言いなりになってんじゃねぇよ」
「でも…」

彼女はクラスの中心だから言う事聞かないと苛められるもん…

「いい加減ハッキリさせたいから、放課後連れてきてくれる?」
「はい…」

これで彼女と先輩の橋渡しという憂鬱な面倒事が1つ減る…

そして放課後。
彼女を連れて先輩の待つ校舎裏へ行く。

「先輩、やっと返事くれるんですねっ」
「うん、俺、お前が好き」
「嬉しいっ」

「いや、あんたじゃなくて、こっち」

「…え?」
先輩が私の肩を抱き寄せた。

彼女の顔が怒りで赤くなる。
やだ、これ以上苛められたくない!

「先輩、やめてくだ…」
「心配しなくていい。手出しさせないから」

私の頬にキスして言う。
「俺がお前を守るから」
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