きゅんらぶ・あそーと

7/7*先輩と七夕の甘い星【@クール男子】

【クール男子【お題】*七夕*屋上(夜)*サプライズ】


今日は七夕
大好きな幸彦先輩と屋上で星を見る約束
…してたんだけど

「帰るぞ」
「え、やだ!」

曇り空を見上げ、先輩が呆れたように溜息をつく

「分かった。沙織は沙織の気の済むようにすればいい」
「幸彦先輩は?」
「俺、見えない星には興味ない。俺も俺の好きにする」

そう言って屋上から出て行ってしまった
1人で見上げる夜空が涙で霞む


一緒にいられない織姫と彦星もこんな気持ちなのかな…
ううん、私は傍にいられるのに、時々こんなふうに寂しさを感じる


「先輩のバカ…」
「誰がバカだって?」

呟いた瞬間、後ろから大好きな先輩の声がした

「幸彦先輩、戻ってきてくれたんですか!?」
「沙織、手出して」
「…?」

言われるままに手を出すと、手の平に色とりどりの金平糖が降り注いできた

「これ…」
「俺の好きにするって言ったでしょ。口開けて」


放り込まれた私だけの星はとっても甘かった
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