きゅんらぶ・あそーと

1/13*赤い顔は俺だけのモノ +α

【同級生*お昼休み*教室*頭ぽんぽん】


騒がしい昼休み。

「なぁ、祐樹、彼女とどこまでヤッたの?」
「何でそんな事、お前らに教えなきゃなんねーんだよっ」

窓際にいる祐樹がクラスの男子にからかわれている。

「私も知りたい!エリ、祐樹君とどこまで進んでるの?」
「えぇ!?」

廊下側にいた私にまで飛び火して、教室中に広がる。

「いいじゃん、聞かせろよー」
「知りたぁい」

「も、やめてよぉ…」

恥ずかしい
今すぐここから逃げ出したい
やだ、涙が出てきた…

その時、私の視界が、ふと暗くなった。

「やめろって言ってんだろ」
いつの間にか私の傍に来た祐樹が、自分のブレザーを頭から被せてくれた。

「祐樹…」

そして、私の頭をぽんぽんと撫でながら、

「こんなふうに恥ずかしがるエリなら毎日見てるけど、お前らじゃ役不足。
俺の前だともっと可愛く赤くなるけど、それは見せてやんねー」

そう言って、私を教室から連れ出してくれた。
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