きゅんらぶ・あそーと

6/20*クールな千歳くん。#2【@クール】

【クール男子【お題】*放課後*校舎裏*告白】

#2

同じクラスの田崎千歳くん
口数は少ないけど
窓際に立ってるだけで女の子が寄ってきてる

私はそっと教室を出た
校舎裏に座り込む

「やっぱり地味な私なんかが田崎くんを…」
「俺が、何?」

心臓が跳ねた
振り返ると田崎くんがいる

「どうして…」
「吉富が見えた」

確かに教室から見えるけど…

「今日は猫は?」
「何で知ってるの…?」

私はここに来る子猫に餌をあげてる

「見てた。俺も好きだから。猫」
「…私は田崎くんが好きだよ」

思わず口から出ちゃった…!

「何も望まない、好きでいるだけでいいから!」
「………うん」

首に手を回して俯き僅かに溜息をついた

「無理してうんって言わせてごめんね…」

口数が少ない田崎くん
更に黙って、やがてポツリと

「…俺こそ分かりにくくてごめん。嬉しすぎても言葉って出ないんだな」
「ううん…」

分かりやすいほどに顔が赤くなってるよ…
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