きゅんらぶ・あそーと

7/27*クールな千歳くん。side:千歳【@学園の怪談】

【同級生*校舎裏*学園の怪談【お題】】


side:千歳

「ごめんね千歳くん…落しちゃうなんて…」

夜の校舎裏。
桃胡が、俺がプレゼントした指輪落としたって探してるとこ見つけた。

「この辺だと思うんだけど…」
「そういえば怪談話。ここ校舎裏。死体埋まってるって。」
「えぇ!?」
「俺、怖いの嫌だな。」

そんな怪談話、どーでもいいけど。

ガサッ

「きゃぁぁ!?」

桃胡が抱きついてきた。
抱きつかれて俺もビックリ。

「だ、大丈夫だよ、千歳くん!私が守るからっ」

…あ、なるほど。

「桃胡が怖がるだろうから嫌って意味だったんだけど。」
「え?」
「……ううん。お言葉に甘える。」

震えてる桃胡をギュってした。

本当はさっきの物音は猫だったって知ってる。
本当は…女子に妬まれて捨てられたってのも知ってる。

守ってあげられなくて。
嘘つかせちゃって。

「…ごめん。」
「私がいるからね」
「うん。ありがとう。大好き。
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