君と恋がしたい短編集
「先輩っ!」



「藤井。どうした?」




いつもみたいにちょっとクールな先輩。




ふと先輩のブレザーに目をやると、そこにはもう第2ボタンはなかった。





そっか、もうあげちゃったんだ…





もしかして告白とかされたのかな。





彼女、できちゃったのかな…





「おい?どうしたんだよ」





「あっ、な、なんでもないです!写真撮ってください!」





無理矢理笑顔を作ってスマホを掲げる。





画面に写った私の笑顔はひきつっていた。





あーあ、せっかくの先輩との写真なのに…


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