『*ソラアイ*』
「落ち着いた??」


『ぅっ…うん』


日もくれてきた頃、ようやく私は、泣き止んだ。


ぐすっと鼻をならし、ハンカチで顔を押さえる。


子供の様に泣きじゃくった私の顔は、きっと凄い顔してる。


隼人は、何も言わずただ隣にいてくれた。


泣いてた私をあやすわけでも、慰めるわけでもなく、
ただずっと無言で、隣にいた。


何もしてないのに、妙に落ち着く隼人の隣。


なんでこんなに居心地が良いんだろぅ。


『はぁ…』

私は、ため息をついた。せっかくの遊園地なのに、何泣いてんだよ!私!!


情緒不安定て、こういうことをいうのかなぁ。。もう、日も暮れてきたし。隼人きっと呆れてるだろ。。『!!』むにぃ―。


突然、ホッぺをつねられた。


「ぶっ…!ぶさいくっ」


私のほっぺたをつねりながら、笑う隼人。私は、その手を払い除けた。


『なっなっ!?』

びっくりした。いきなり何すんだ。こいつは。


くすくす笑って、私の頭を撫でた。“気にしてないよ”って顔してる。なんか、してやられた感だ。


「なぁ、最後にアレのらねぇ?」


隼人が指を指した場所は、観覧車だった。

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