暗黒王子と危ない夜
思考停止。
前に立つ彼をぽかんと見つめる。
……いっしょにかえる。
誰が、誰と?
「どういうこと?」
「は?」
「だから、一緒に帰るって……」
「そんまんまの意味だろ」
三成くんは腕を組んで、ため息をついた。何がどう分からないのか分からない、とでも言いたげ。
「お前昨日、西高の連中に襲われたんだろ?」
「う、うん……」
「そんで、顔見られてんだろ」
「顔?」
「だったら、こうするしかねぇだろ」