声を失った女との恋【完】

ルネの母side

吹雪君の家にやって来た。

初めての事。

「今日はお手伝いにも伺わずすみません」

ルネの印象を悪くしたくなかった。

「いえいえ、お誘いしたのは私達です。気になさらずに」

「いつもルネがお世話になっていて、ありがとうございます」

私の席は祖母さん、萌佳さん、桜さんとの席。

「ルネちゃんはいつも家事を手伝ってくれますよ」

少しホッとした。泊まりに行って何もしてないんではないかと思っていたから・・・。
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