声を失った女との恋【完】
里帰り

吹雪side

2月になり、いよいよ臨月。

「ねぇ、吹雪、ルネちゃん里帰りするの?」

「そのつもりだが?」

「早い方がいいかも。」

「ん?彩音ねぇ?」

「柚ちゃんとも話してたんだけど、最近、お腹の張りも多いみたいなの。

もちろん言わないんだけど、表情で『あぁ張ってるのかな』って思ったりするのね」

「わかった。ルネと話してみるわぁ」

「私達はいいけど、柚ちゃんが1人の時、大変だと思うから。」

確かに2人いる時はいいけど・・・。
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