声を失った女との恋【完】
幸せ

吹雪side

入院から5日。

ルネと娘の結が退院する。

朝食を食べて、病院に。

支払いをして、病室に行けば、すでに準備が出来ている。

・・・早いな。

「おはよう。早いな」

「おはよう、もう帰れるわよ」

婆ちゃんは軽い荷物、俺は重い荷物、ルネが結を抱いて病室を出て、ナースステーションに挨拶してエレベーターに乗った。

「あら、支払いは?」

「先に済ませた」

駐車場に向かう。車にはチャイルドシートをつけてきた。

< 278 / 380 >

この作品をシェア

pagetop