声を失った女との恋【完】

ルネside

お正月休みでお兄ちゃんが帰って来た。

「なぁ、ルネ、男がデキたのか?」

私の指輪を見て言う。

【うん。そうだけど?】

隠さずに告げた。

「親父、お袋、どんな男なんだよ」

「ブライダルサロンの副社長だよ・・・星」

「それって、御曹司じゃねぇか・・・大丈夫なのかよ」

「あちらは、反対されなかったみたいよ。付き合ってすぐにご家族に会ったけど・・・」
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