コンパスと鍵と真紀子さん

「あ、でも今日面談だよ。
紺ちゃん私の前でしょ?」


「あーそうだったね。」


「そうだったねって…。白ちゃんは微妙なラインでしょ。
たまにうるさいし。」


「でもきっと、そんなこと気にならない位びっくりするようなこと、白ちゃんに言うつもりなのよ。」











それが何なのか、全く見当は付かなかった。


私が聞いても、
ただ紺ちゃんは掴み所が無くまた笑って、内緒、とだけ言う。







紺ちゃんって真紀子さんに似てるかも。

そう私が言って


真紀子さん?
と聞いてきた紺ちゃんに

内緒、って言うのが私の精一杯だった。


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