カラフル・スパイス
うぐ・・・。
返す言葉もございません。
「そんな気負うことないって」
「でも相手は一応校内の有名人?なんでしょーよ」
そんな人と帰った日にゃ、後が怖いよおかーさん。
さっきの視線の痛さの比じゃないぞきっと。
「あーーーーーーーもうぐだぐだと!!!
四の五の言わずいっといで!」
「ぶふっ!」
思いっきり背中をたたかれて、むせる。
「逃げらんないんだろうから、さっさと覚悟決めな」
「うぅ・・・」
何でこんなことになってんだか、と漏れたつぶやきは、
ユナの気合いの声にかき消されていった。