[完]愛を君と


「……これ、ほんとにさっきの怪我?」


脚を出したら蒼生は固まって私に問いかける



「……え?そうに決まってるでしょ?」



怪訝な顔して私の顔をじっと見つめる



「嘘は良くないなー?美ー愛ちゃん?」


いやいやいや!恐いから蒼生!ちゃんとか特に!



「なんで私が嘘つくのよ!?てか、なんでそう言えるのよ?!」


「美愛はバカ?俺が何を目指してんのかわかってる?」


「……え?蒼生の将来の夢……ってこと?」


「そう」


「……確かぁ…お花屋さんだっけ!?」



その途端に蒼生がずこーって…


「バカじゃなくて、馬鹿だね?いつの話してんの?」


「……小1……。」


「医者だよ。」


いつの間にか蒼生の夢はしっかりしてた。


いつの間にか頼りなかった蒼生は大人になってたんだ……



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