三人のイケメンパパと、小さな月姫



軽く自己紹介します

岡田淳 性別♂


映像監督を目指すため
去年、北の国から上京して来ました


BQ-FRONTという
映像制作会社に勤めていて
今日は休みで、たくさんの友達と飲み


だけど会社の方から
『天候の関係で停止していたロケを
今晩再開するから来い』と連絡があって


それに向かおうと、一旦帰宅した所で
こんな非現実的な事態が…




しかも今日は
初めて自分が監督として
新人アーティストの
初プロモを撮る依頼を受けたばかり


突然のサプライズに歓喜していた
そんな佳き日
夢心地の 真っ最中だったわけで…




…俺、それなりに
冷静に独白してますが
かなりテンパってます


なぜなら俺は…
もう今からすれば、昔の話なんですが


―― とてもとても
女の子達と遊んでました


正確な人数をと言われても
顔も、名前すら覚えてない人もいます
シャレになりません




…だから

『え?!俺の子とかウソだべな
お前かなり用心してたろ?!』って
昔の俺の声が、左の方から

そして
『…だから言ったじゃないか』って
憐れむみたいな、今の俺の声が
右側の方から 聞こえていたりします…




結局、何が言いたいかといえば
…この事態が起こりうる身に覚えは
正直、ありすぎって事です…




「…ど、どうするべな」




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