−空の記憶−
2.
「先生ぇー。僕、出かけてくるからね?」
「あぁ。行ってこい。」
玄関から除くと家の奥で振られる手が見えた。
リズはいつも、決まってこの時間にあの場所へいく。
歩くたびにじゃり、と石同士が擦れる音がする。
その音を聞きながら着いた場所は街の隅の星が見える場所だった。
「おぉー!今日も満天〜っ!」
両手を広げて星に向かって背伸びする。
全てを捕まえて、全てを僕のものにして、
全てをソラに見せたい。
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2.