奥寺くんの第2ボタン



「あっ…」



運動場へ進めたはずの足が自然と止まってしまう



なぜかって?




それは…




「奥寺…くん…?」



そう、奥寺くんが



こちらを向いて立っていたから




誰もあまり訪れないはずの中庭の端



そこになぜか奥寺くんがいる








また泣いたのか



奥寺くんは鼻まで赤い









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