断罪アリス
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「驚いた。まさか、あんなところで天河君に会うなんて」
テーブルを挟んだ向こう側にはアイスティーのストローを回す琴梨さんがいる。
あの後、買い物をし終えて荷物を莉瑚に預けると俺は琴梨さんに誘われて喫茶店に来ていた。
「俺だって会うとは思わなかったよ。ほぼ毎日通ってるのに、一度も会わなかったし」
「あら、私もほぼ毎日通ってるわよ」
艶々した黒髪を耳にかけながらクスクスと笑う彼女は二年前と違って、すっかり大人になっていた。
あの頃はまだ高卒の社会人だったからあどけなさがあったけど、今ではもう……。
「天河君は今、大学生?」
「うん。なず姉が出た大学に通ってる」
「本当に頭が良いわね。法学部?」
「もちろん」
即答で答えて、俺も目の前のアイスコーヒーに口をつけた。
俺の即答がおかしかったのか、琴梨さんはまたクスクスと笑った。
本当にこの人は笑顔の多い人だ。
俺と付き合ってた頃もよく笑っていて、いつも楽しそうだった。