断罪アリス
≪アリスside≫



「才暉、コトリ君はいた!?」




「いや、何処にも見当たらない。一飛の方も見当たらないらしい」




「知栄や和泉の方もいないって」




私は深くため息を吐くと、スマホをテーブルに置いてソファーに腰掛ける。





コトリ君が姿を消した。




前触れは何もなかった。




朝起きたら、何のメモもなく彼の姿だけがなかった。




「あの馬鹿……、何処に行きやがった……」




才暉はパソコンを開くと、コトリ君のスマホのGPSを開く。





でも、そのスマホのGPSは彼の自宅である今私がいる場所を指している。




つまり、彼はスマホを持たずに姿を消したのだ。






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