Spice‼︎
桐原は何を考えたのかその日の夕方
会社まで梨花を迎えに行った。

会社のビルの一階に社員がよく使うカフェがある。

一般の人も使えるがほとんどが社員かその関係者だ。

桐原は梨花にそのカフェで待ってるとメールを送った。

梨花は仕事が終わると慌てて降りて来た。

既に桐原がそのカフェに現れたことを何人もの社員が見て噂していた。

「あそこにいる人って桐原部長じゃない?

何しに来たんだろう?」

「桐原さんが来た。」

「どうしてここに桐原さんがいるんだ?」

など様々な声が梨花の耳に入ってくる。

桐原はそんな中で梨花を見つけて、
誰の目も気にせず笑顔で手を上げると

「梨花!」

と皆の前で梨花の名前を呼び捨てにした。

周りの空気が変わって、近くにいた全員が梨花の方を見た。

「い、今…梨花って呼び捨てにしたよね?」

「経理部の藤城さんとどういう関係なんだ?」

「風間に振られたんじゃなくて
藤城さんが桐原さんに乗り換えたのか?」

様々な憶測が飛び交って
梨花は桐原の手を引っ張って外に連れて行こうとした。

「どういうつもり?」

「お前が俺のモノだってみんなにクギ刺そうと思って。」

そして桐原はその場所で梨花にキスをした。

梨花は桐原の行動に戸惑うばかりで
どうしていいかわからない。

「梨花…一緒に暮らそう。

オレはお前じゃなきゃダメみたいだ。」

周囲から歓声が上がり
何人もがその姿を目撃した。

そしてその中に風間もいた。

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