Spice‼︎
そしてまた風間の腕の中で目覚める。

(またやっちゃった…)

そう思って起き上がる。

昨晩の事を考えると顔から火が出そうだった。

風間がいきなり梨花の手を掴んで
自分の胸に引き寄せた。

「おはよう。」

「お、おはよう。

「もう少し…ここに居て。」

「またタメ口。」

梨花は風間の唇を指で摘んだ。

「じゃあ梨花の唇でこの口を塞いで。」

「呼び捨てで命令するの?

生意気なオモチャめ。」

そう言って風間の口を塞ぐようにキスをする。

そのまま風間は梨花をもう一度ベッドに引き摺り込む。

「もう風間くんと何回したかな?」

「さあ。」

「まだ1週間も経ってないのに…」

「あれから毎日泊まってますしね。」

「頭がバカになりそう。」

そう言って梨花は飛び起きてシャワーを浴びに行く。

風間はそのまま服を着て
自分の家に戻る準備をする。

「いちいち帰るの面倒だな。

梨花さん、着替え置いてもいいですか?」

「…ダメ。ズルズルしたくない。」

「じゃあ今度から梨花さんが僕の部屋に来てくれますか?

着替え持参で。」

「…同じ事じゃない。」

風間がバスタオル一枚の梨花を抱きしめる。

「じゃあまた、会社で。」

そして部屋を出て行った。

居なくなると一人残された部屋は寂しくて
梨花は急いで支度をして会社に出かける。

いつの間にか風間無しでは居られなくなってしまった。






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