Spice‼︎
桐原は梨花の髪を撫でキスをする。

「課長は風間くんと親戚だったんですね?」

「そうなるな。

どうする?今日はやめとくか?」

桐原は梨花を抱くために居るだけじゃなかった。

「ダメですよ。そんなに優しくしちゃ。」

「そうか?」

「惚れちゃいますよ。」

「それは困る。」

そして梨花の体に触れる。

「じゃあ、見返りにこっちで尽くしてもらおう。」

桐原は梨花を自分の身体の上に乗せた。

「梨花…お前にも愛される価値があるんだよ。

だから簡単に諦めるな。

…って俺が言う事じゃないか。」

梨花は桐原の思いもよらない言葉に泣きそうになった。

「課長って…やっぱり変態ですよね?」

「ああ、そうだよ。」

そして優しくキスしてくれる。

梨花は桐原に癒されて1人の部屋に戻った。

そしてまたタバコを口にする。

「結局やめられない。

課長も…タバコも…」

そして風間を愛することもやめられそうになかった。

梨花は再びバッグだけ持って部屋を飛び出した。

風間のマンションの前まで来ていた。

マンションの前まで来るとなかなか勇気が出なくて
しばらくウロウロしていたが、
逢いたいと思う気持ちは冷めなかった。

そしてまだ返してない合鍵は使わずに
恐る恐るインターフォンを押した。





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