Spice‼︎
遊びの代償
梨花は先に自分の部屋に帰ってきた。

洗濯物を洗濯機に入れ
服を着替えた。

お腹が空いたがほとんど帰らない自分部屋の冷蔵庫は空っぽで
近くのコンビニまで買い物に出かけた。

すると向こうから茉美と別れた風間が歩いてきた。

「茉美ちゃん帰してくれたの?」

「はい。でも大丈夫ですかね?

相当怒ってましたね。」

梨花は風間の頰を撫でて微笑んだ。

「私たち別れる?」

風間が梨花を抱きしめて言った。

「別れたいですか?」

梨花が首を振ると風間は梨花に耳打ちした。

「また抱きたくなっちゃいました。」

風間が梨花の手を取り二人でコンビニで食料とアルコールを調達する。

その日はあんなことが無かったかのように
二人で飲んで騒いで時々抱き合った。

そしてまた1週間が始まる。

ただでさえ気が重い月曜の朝なのに
今日は更に気が重かった。

梨花はデスクに着いて早速仕事を始める。

少し遅れて茉美が出勤してきた。

「おはよう。」

と声はかけたがもちろん返って来ない。

茉美は一日中不機嫌で休憩もランチも別々だった。

「坂下さんと何かあったんですか?」

梨花は部下の男のコに聞かれて答えずに笑って誤魔化した。

その頃、風間は社長室に呼ばれていた。



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