私と君と
1章
ーーー新しい季節が来る

また今年もなにもなかったなぁ......

私はそんな愚痴を口の中で転がしてみる。

伊藤 花

28歳

どこにでもいるしがないOL

それが私。

そんなこんなでぼーっとしているうちに会社についてしまった

私の勤める会社は企画系の会社で自宅から電車に乗り約三十分そして徒歩で15分かかる。
最初のうちはよく乗り間違えたりとか道間違えたりとかしたなぁ〜

やはり春になると思い出に浸りやすくなってしまう......
なんでだろう......

「おーい!いとー!!!」

「うわっっ!!!!」
なんだなんだ!!!

「ぷっ......驚きすぎじゃね?」

「仕方ないじゃないですか!!!考え事してたんです!!!」

この人は会社の先輩の小林陸先輩
このように人を驚かすことが生きがいなのである。
けれどこんな真っ黒な性格をしているのだがイケメンのお陰かものすごーーーーーくモテるのである!くそっ!!イケメンが!!!

そんな感じで心の中で先輩を罵ると早いものである

「おはようございまーす」

よし!仕事!仕事!

「じゃーなーびびりのいとーくんよw」

「うるさいですよ。早く仕事したらどうですか」

「ひゃー怖い怖い」

入社してはや8年目私だってこの腹黒先輩の扱いだって覚えるのだ。

そういえば仕事ちょっとおくれぎみだったんだった......やらなくては....






ーーーーーーーーーーー

「がぁぁぁぁーーーーーーーづがれだーーーーー」
なんだろなーぽかぽかしてるからかなーやたらとねむかった.....

今日は早く寝ようと気を入れていたら通りかかった公園の桜が目にかかった。

......そういえば今年はお花見してないな.....
てか一緒にする人が居ないんですけどねハハッ

そしてなぜか気が向いたのか私はベンチに座った。
そんなこんなで桜を見ていたら黒い動いてるものが目に入った

.............今夜の10時だよな.....
.............だけどあれ明らかに小学生だよな....

周りを見渡しても私と少年しかいない






そう。この時の私はどうかしていたのである

仕事で疲れていて判断力がにぶっていたのである

普段はこんなことしないんだけどなーとおもいながら気づいたら呼びかけていた






「ねえ君」





少年が振り返る








ーーーーーうわっ!!美少年.......




その少年はまるでおとぎ話からでてきたかのようなどこか現実ばなれしている雰囲気をもっていた

そしてその桜色の形のいい唇で声を発した






「え???」







この瞬間から私のごくごく平凡な人生は変わりつつあったのであろう
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