涙チョコレート


何が起きたのかと思っているうちに、優しい柔軟剤の匂いが香る。









気付いたのは、私が広大の腕の中にいることだった。









泣き続ける私の頭に手を置いて、広大は動かない。









「ごめん。我慢できなくなっちまった」










耳の近くで聞こえる、広大の低い声。










「どういう…」










「何でもねえよ」










頭に乗せたままの手でもう一度ポンとされる。











私を抱きしめる広大は優しくてあたたかかった。


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