ムシ女
他の教室と同じくらいの大きさで、隣に準備室がくっついているだけのシンプルな部屋。


それなのに、あたしは今体育館よりも広い部屋に立っているのだ。


「ここ、どこ……?」


あたしが気絶している間に誰かが運んで移動してくれたんだろうか?


それにしては周囲に誰もいない。


少し歩いててみると、茶色のガラスが目に入った。


それはあたしの下半身ほどの大きさのあるもので、形としては割れてしまった欠片のようだ。


でも、こんな大きなガラスの欠片があるわけがない。


あたしは不思議に感じながらそのガラスを通り過ぎた。


少し離れた場所に、大きな瓶が置かれているのが目に入った。


それには見覚えがあり、思わずかけよった。


瓶の外側には薬品名がかかれている。


これは科学室にあるビンとそっくりだ。
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