祐也と私と一平先輩
祐也と一平先輩
一平先輩のお陰で無事に試験を乗り切り、
私は今、生徒会室で七夕祭りの企画を相談していた。


「────でも綾乃ちゃん、赤点にならなくてほんと良かったわね」


にこやかに清良先輩が話しかけてくる。



「はいっ。一平先輩のお陰でなんとか」


私は走らせていたペンをとめて清良先輩に視線を移す。


「一平も貴重な時間さいたんだから、
まさか赤点なんてあり得ないでしょうけど」


「はは...そうですよね」


苦笑いで答える。


最近の清良先輩は時々トゲがあるような気がする。


思いあたるふしはないんだけど、私なんか悪いことしたかな?


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