祐也と私と一平先輩
*****

プログラム用の写真と原稿の提出期限が迫り、

私と小坂くんは放課後の図書館で、それらの最終確認をしていた。



「おいカバ子、新井先生の写真、左目が閉じてるから撮り直し」


「はいっ」


私は一覧表にチェックを入れる。


「....北山先生と、新妻先生も撮り直し」


「は、はいっ」


「後は....大丈夫みたいだな」

小坂くんは写真のチェックを終えると「次は....」と予定表をのぞき込む。



「なんで確認しないで保存するわけ?二度手間だろ」


「すみません.....」

先生を前にして緊張しちゃったし、先生方も忙しそうだったから『撮り直していいですか?』なんて言えなくて。

でもこんな言い訳が通じる相手じゃないことわかってる。

謝るしかなかった。

事実悪いのは私なんだから。

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