キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



捺夜は、またビックリした顔を一瞬だけして、



「バーカ、お前は大切な弟だ。んまぁ、翔夜をその気にさせたのは、


今のキスしたウチが悪かったんだけど。


とりあえず早く寝ろ。あんたは明日誰か起きる前に自分の部屋に行かなきゃいくないんだからよ。」




捺夜は、優しい言葉と同時に話を反らした。



捺夜は、そういうのはやたらと上手いんだ。



僕は、「もういい……」って言って顔を布団の中に入れて、眠りにつくフリを見せた。



「おやすみ」



真っ暗でも綺麗な笑顔を見せたのが分かるくらい、捺夜の笑顔はキラキラしている。



それがまた、悔しいんだ。



「その笑顔……反則…」



「ん?なんか言ったか?」


「別に!!おやすみっ」




喧嘩ごしに僕全てを布団の中に潜り込ませた。



捺夜の馬鹿っ



カッコ良すぎなんだよっ




愚痴っているのか、褒めているのか、訳の分からない言葉を発して、僕も




静かに、




安らかに




眠りについた。
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