懐恋。
第4章
「さっちゃんと梨奈ちゃんは彼氏とどう?」

期末テストが終わって、あっという間に夏休みが来て、今日は3人で集まってる。

「どうもこうも普通だけど?」

特に照れた様子もなくサラリと答えるのはさっちゃんで、長年付き合ってるからなのか余裕すら感じる。

「んー…楽しいよ?」

照れたように俯きながら答える梨奈ちゃんは、付き合いたてとういう事もあり、初々しさが伺える。

そっか。と短く答える私に対して

「なに?先生と何かあったの?」

と聞かれてしまう。何かって言われても何も無いんだよね。連絡はこまめにくるけど、それ以上は何も無い。夏休みの間の部活でしか先生に会えなくて、それ以外はLINEと時々電話がくるぐらい。

「近くなったら離れて。離れたら近付いてくるの。」

部活中嬉しそうにしてると、LINEしか来なくて。LINEを返さないでいると翌日に電話が掛かってくる。

「んー、なんか難しいよね。私や彼氏の意見聞いたって年が違うからさ。先生が何を考えてるかは分からないよね。」

さっちゃんが言うことはもっともで、この悩みの答えが見つけられない。

「でもさ、どうでもいい子に対して距離感保つ事するかな?ただ好きなだけなら近くに置くし、ただ嫌いなら突き放しちゃわない?」

真剣な顔で答えてくれる梨奈ちゃん。
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