【完】好きなんだけど、責任とってよ




「ねぇ、奈津いつ付き合ってくれる?」


この言葉も何回目だっけ?



「そのさ、明日暇?みたいなノリでいうのやめろよ。」

「別にいいじゃん。真剣に言ったら付き合ってくれるの?」


この会話ももう何回もしたっけ?


「まあ、無理なもんは無理ってこったあ。お前も綺麗なんだからこんな男ほっといて他にいい男いんだろ。」



「喧嘩売ってんの?」



奈津に告白しだして1年が経つ


「あ、わりい」


一瞬驚いた顔をして参ったと言うように奈津は私がいない反対側に顔を背けた。


横顔だけしか見えなかった顔が後頭部になってしまった。


まあ、なかなか見えない角度だ。ある意味ラッキーということで。



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