大っ嫌いな私
大っ嫌いな私
——放課後。
部活の合間にジュースを買いに行ったら、西谷くんがいた。

……チャンス。

……いつもゴメン、好きです。
いつもゴメン、好きです。
いつもゴメン……。

「す、好きっ!」

 ガコン。

「はぁっ?」
 
出てきたジュースを取って顔を上げた西谷くんは、怪訝そうな顔をしている。

「い、いちご牛乳が好き、なの!
べ、別にあんたのことなんかじゃないんだからねっ!」

「あ、そう」
 
無関心そうに私に背中を向けると、西谷くんは行ってしまった。

見えなくなるまでその背中を見送り、……私はへなへなとその場に座り込んだ。

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