君の本気に触れた時…
するとバルコニーに出た瞬間、私の目に飛び込んできたのは、丸いテーブルの上一面に散りばめられた綺麗なお花と真ん中に置かれたガラスの靴。

おとぎ話に出てくる、女の子の憧れのガラスの靴なんて…

ハル君の素敵な演出に胸が熱くなった。

そして彼が、感動している私の名前を呼んだ。


「理央…」


「はい…」


顔を上げるといつもとは違う真剣な雰囲気の彼に、返事を返す私の声にも彼の緊張が伝わった。

彼の視線が私をまっすぐに射抜き、彼の唇がゆっくりとその言葉を紡ぎ始めた。



「あなたを一生幸せにします。僕だけのプリンセスになってください。」



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