約束を、もういちど。
◎ 1章


ザーーー……



「……ん…」



冷たい雨が、部屋の窓を強く打ちつける。


その音で私は目を覚ました。


ベッドから体を起こし、床に散らばった下着や服を次々に身につける。


ベッドから立ち上がろうとしたとき、


不意にうしろから手首を掴まれた。


「…里恋」


振り返ると、眠そうな''ヤツ''が


私の瞳を見ていた。

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