部長が彼になる5秒前
勿論、人間として好感は持てるけど、
何より、部長を尊敬してるし、
「私が想うとか…おこがましい。」
考えただけで、自分に呆れる。
「はぁ、、、朱里ってどこか義理堅いわね。」
と絢は溜息をついていた。
「ホント、佐野は真面目だよなぁ〜」
隣で飲んでいた橘も、それに続く。
「そういう橘は…何か良い案あったりする?
恋愛ネタとか!!!」
橘の前で両手を合わせてそうお願いすると、
「おい、同期からネタ漁ろうとするなよ。
あっても言わねぇ。」
と諭されてしまった。
「てことは、あるんだ。」
絢が、サラっと言い放った。