氷の華
第五章…華
どうしよう…。


もう時間になっちゃうのに、準備が間に合わないかもしれない。


メイクは済んだし、髪はストレートのままで良いとしても、部屋の掃除が…。


少し散らかった六畳の茶の間で、腕組みしながら考えていると、玄関の方からチャイムの音が聞こえてきた。


もしやと思って壁に掛けた時計を見ると、指定されていた午前十時ジャスト。


まぁ、部屋に上がるとは言われてないから、このままでも問題は無いよね。


でも、だとしたら何の為に来るんだろう…。


頭を悩ませながらも、取り敢えず玄関の方に向かって返事をした。
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