嫌い嫌いも好きのうち。
だけど、もうその彼に伝えることはできない。

私がもたもたしてるから。

卒業式のあと、私の家の近くの丘の上で

待ち合わせをしてたんだ。

「わたしっ、好きです。」

『ごめん。やっぱり、菅野は彼女ってより、親友って感じだわ。ごめん。』

走っていってしまったの。

あれから、彼とは会ってない。会いたくないけど。
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