誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
そうしているうちに電車が入ってきた。

いつものように流れに乗って乗り込む。



この隙に彼女の隣に立つこともできるのだけれど…



(いや、まだ無理っ!!

こ、心の準備が…)



結局昨日と同じように少し離れた所に立つ。



黙々とテキストを読み続ける彼女とそれを遠巻きに見つめる俺。



肩の前に下がってきた髪を後ろに跳ね退ける仕草が色っぽい。



(あー!俺、朝から何考えてんだろ…)



そう思った瞬間、



「!!」



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